やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

牛人間が納豆を食べた理由(わけ)

8時起床。晴れ。朝食は目玉焼きとハムと竹の子ご飯と味噌汁。
父も母も仕事なので、妹の車と家の車と2台に分乗して、妹・野良ヤギ・牛人間・息子・娘・自分の6人で遊びに出掛ける。スーパーで昼食の弁当を買い、『わくわくらんど』に遊びに行く。

こういうところ(画像はここのHPhttp://www.city.aomori.aomori.jp/toshi/midori_hana/wakuwakuopen.htmlのもの)
到着して、まずは直射日光の下でカツ丼弁当を食べる。息子は『わくわくらんど』の広さと魅力的なねぶたをモチーフにした遊具に喜び過ぎて、飯を一口くらいしか食べずに駆け出して行った。そしてサッカーをしている親子連れに乱入し、パスを回せとアピールしていた。
こっちも飯を半分くらいしか食べずに息子を捕獲しに行き、遊具のところに連れて行ってやる。野良ヤギが息子を見てくれている間に妹とぐるぐる回る遊具で洒落にならないくらいぐるぐるして遊び、具合を悪くする。そのあと牛人間も同じようにぐるぐるして具合を悪くしていた。
息子を滑り台で遊ばせたり、高い所に登らせたりしたあと噴水へ。前は冬に来たので気づかなかったが、夏は噴水のところで水遊びが出来るようになっていた。

あられもない姿で遊ぶ息子
1時過ぎまで遊び、その後はスーパーに寄って帰る。親にレタスとキュウリとほうれん草を買うように頼まれていたのだ。子供達のおむつも買わなければならない。スーパー内の子供広場で自分が息子と娘の面倒を見ている間に牛人間が買い出しに行った。息子が走り回って他の子に衝突して泣いたり、知らない女の子に「あの男の子がいじわるするから注意して」と知らない男の子に注意するよう頼まれたりと、今日は色々面倒なハプニングに見舞われた。
帰宅後は子供達を昼寝させて『パタリロ』の単行本を読む。夕食は家族全員で、居酒屋的ラーメン屋で外食。餃子や牛メンチカツやチャーハンなどを散々食べたあと、小さいラーメンを頼んで食べた。どれも旨かった。
牛人間が苦手なはずのピーマンの入ったチンジャオロースーを食べていたので、帰りの車で食べられるようになったのかと尋ねる。今後は子供の目もあるので、食べられるように訓練中なのだそうだ。そこから嫌いな食べ物の話になり、牛人間が最も嫌いな食べ物は納豆なのだが、「実は生まれてから一度だけ、已むを得ず食べたことがある」という告白を聞かされた。
牛人間が横浜の会社に就職して間も無い頃、「静岡」という紙を持った40代の男が、静岡に行く車は通らないと思われる道端に立っているのを帰宅途中に見たのだそうだ。牛人間はその日、午前3時まで会社におり、スクーターで家に帰るところだった。
牛人間はその男のことが気になって、家に着いてからわざわざ二人乗り可能なバイクに乗り換えてさっきの所まで戻った。40代の男は、まだ紙を持って立っていた。牛人間は男に声を掛け、「ここは静岡に行く車は通らないです。静岡までは無理だけど、静岡に行く車が通る道まで乗せてあげますよ」と言って男を送ってやったのだ。
バイクを降りてから、男は牛人間に大変感謝した様子で、吉野家で朝食をご馳走したいと言った。男が牛人間のために注文したのは納豆が付いた朝定食で、牛人間が「実は納豆を食べたことが無いんですが」と遠回しに納豆嫌いであることを伝えようとしたのだが、男は「そうなの? ご飯にかけて食べると美味しいんだよ〜」と全く空気を読んでくれず、牛人間は吐きそうになりながら納豆を食べる羽目になったのだそうだ。
牛人間は別れ際、男に携帯電話の番号を聞かれて素直に教えてしまったのだが、後日男から連絡があり、「今、小田原にいるんだけど、迎えに来て貰えないかなあ」と言われた。電話の向こうでは女の怒ったような声が聞こえていた。牛人間が「それは無理です」と断ると、急に電話が女の人に替わり、「私はこの人の妻です。主人が大変ご迷惑をお掛けしました。もう二度と電話させませんので」と言われて電話が切れたとのこと。そしてもう二度と、男から連絡は無かった。牛人間はつくづく、駄目な人間に優しい人だと思う。だから自分と結婚したのだろう。
帰宅後は子供達を寝せて、『パタリロ』読んで1時就寝。