やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

ロボットのように働きたい

ここ数日、次回作のホラーのシナリオをやっていた。全11話の8話目で、物語もそろそろ佳境に入ってきたところだ。
常々思っているのだが、もっと仕事をするのが上手になりたい。仕事中に様々なことに振り回されて、それで出力が落ちてしまうのが嫌なのだ。例えば今回のシナリオだが、以下のことが原因で、グズグズと書き出すことが出来ずにいた。

  1. シナリオを書くための資料本として注文した本がなかなか届かなかった。
  2. 回想シーンがメインとなる、あまり書いたことが無いタイプのシナリオだった。
  3. 金のことで悩んでいた。
  4. 残業をしているはずの牛人間が、残業していると見せかけて実は友達の家へ遊びに行っており、用事があって会社にメールしても返事が無い・携帯に電話しても出ないので、本当にどうしてやろうかと思った。

これらの「原因」であるが、分析してみると“書き出せない理由”にはならない。1は、資料を必要としない箇所から書き始めればいいんだし、2は、それでも書くしかないんだし、3と4は、そもそも仕事と関係ない。自分が書き出すことが出来なかったのは、単に書く気分になれなかったからだ。自分は気持ちを切り替えることが本当に下手なのだ。
それで今後、気分が乗らないせいで仕事が遅れたりしないように、「こう考えてみたらどうか」と思ったのが、「周りのことは、自分には変えようが無いのだ」と諦めて受け入れること、である。
自分はどうも、周囲の人間や状況が自分の思い通りにならないと、それが変えようの無いことなのに、「どうにかしたい」と考えて、動きが止まってしまうようだ。「変えようが無い」ことを認めてしまえば、そのあとは落ち着いて自分のやるべきことが出来る。とりあえず今回はその方法で前に進めたので、またグズグズなことになったらそういう考え方をしてみよう。
仕事が進まない原因が「気分」というのは大人として情けないので、どうにかそんな自分を変えたくて、仕事のやり方を模索している。