やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

開いてる自分、閉じてる自分

仕事をしている時、自分はびっくりするほど子供達を無視している。
「おやつ食べたい」を3回くらい言われて、初めて「何?」と聞き返す。息子と長女がケンカをして長女が15分以上泣き続けているのに声も掛けず、見かねた息子が謝って仲直りしたりする。
校正の仕事の時はそんなことは無いのだが、シナリオをやっている時は周囲の音が聞こえなくなり、そして常にちょっとイライラしている。子供達にとって、この状態の自分は本当に最低な親だ。何度息子に「ちょっと! 聞いてるの!?」と怒られたことだろう。
なので、シナリオが一段落している今は、なるべく子供の話を聞いてやらなくてはと思い、息子が「これに僕の顔描いて」と言って持って来たダンボールに息子の顔を描いてやったら、「これをお面にしたい」と面倒なことを言われ、それでも頑張って作ってやったら長女が「○○(←娘の名前)ちゃんも!」と更にダンボールを持って来た。これは夕食の支度の真っ最中のことだったのだが、豚肉に衣を付けるのを中断してお面を作ってやったら子供達は大変喜んだ。

こんなことで、こんなに喜ぶんだよなあ、と思うとともにシナリオやってる時の自分を思い出して凹んだ。