やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

あなただけは違うと思っていた

今日は牛人間の幼馴染のTさんの家で、Tさんを含む牛人間の保育園からの友達や高校からの友達7人が集まって焼肉をした。自分も子供達を連れて参加させて貰ったのだが、牛人間の友達というのはほぼ全員が変わった人で(そもそも牛人間以外に既婚者は一人しか居ない)、焼肉を食べながらやることと言えばリビングの隣の部屋一面にわざわざ作った本格的なコースでのラジコンレースだったりするし、話す内容は「ダム好きな人のために出ている『ザ・ダム 放流』http://damsuki.com/dvdinfo/index2.htmlというDVDが凄くいい」みたいな感じだったりする。

ザ・ダム 放流 [DVD]

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自分のような一般人は、とても付いて行けない世界だ。
そんな中、牛人間以外の唯一の既婚者であるKさんは人当たりも良いし、何より“普通の人”っぽいし、またうちの長女・次女と同じ年の姉妹がいて子育ての話も出来るので、牛人間の友達との集まりに行く自分にとってオアシスのような存在だった。そのKさんが今日、友達の一人の「うちの畑で時々でかいカブトムシの幼虫を見る」という話にやたら食いついており(「何cmくらいだった?」とか「それは毎年?」とか)、そのうちKさんは虫についての蘊蓄を滔々と語り出した。
牛人間と長年付き合いを続けているという時点で普通の人ではないと気付くべきだった。Kさんは虫マニアだったのである。「結婚前にタランチュラをずっと飼ってたんだけど、あんまり綺麗でこのまま飼ってたらおかしくなりそうだったから怖くなって飼うのを止めた」とKさんは言っていた。Kさん的には一応踏み止まったつもりのようだが、そのかなり前でラインを越えてしまっていると思います。残念です。