やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

キモい復活

ほぼ日手帳を使っている自分は、それ販売しているほぼ日刊イトイ新聞http://www.1101.com/home.htmlも時々読んでいる。去年、そのサイトで「アンケートに答えると、アンケートの答えと“1年後の自分へのメッセージ”を1年後にメールでお届けします」という企画をやっており、暇な自分は「もし10万円あったら何が買いたい?」とか「コンビニに入るとつい買ってしまうものは?」とか「今、そこから何が見える?」という細かい質問にマジメに答え、1年後の自分へのメッセージもそこそこマジメに書いたのである。
1年経ってそんなことはすっかり忘れていたら、今日、そのアンケートの答えが届いた。
1年前の自分は、10万円あったら仕事机が欲しかったらしい。コンビニに入るとマウントレーニアエスプレッソと漫画本を買っていたらしい。アンケートに答えている時に見えていたものは、夜泣きしてそのまま起きてしまって自分の膝に乗っている次女の顔だったらしい。懐かしいなあと思いながら読み進めていくと、最後に1年前の自分からのメッセージが書いてあった。
「2冊目の単行本の発売と次の仕事が決まっていればいいんですが。そのために1年前の自分は頑張っています。あなたも頑張ってください」
残念ながら2冊目の単行本の発売も次の仕事も決まっていないが、そう言えば自分は割と頑張っていたんだということを思い出した。それからここ最近続いていた暗い気分が晴れて来て、2冊目の単行本の発売も次の仕事も、今の自分が頑張ればどうにかなるんだよなと思えた。気持ち悪いが、1年前の自分に励まされたことで、あっさり自分は立ち直ってしまったのである。何て単純な人間だ。
夜にこのメッセージを読んだあと、酒が入っていた自分はこの感動をほぼ日刊イトイ新聞の人達に伝えようと「1年前の自分のメッセージに救われました!」という長文のキモいメールを書いて送り付け、翌朝になってその時のメールアドレスが仕事で使っているものだったせいでペンネーム(加藤山羊)・本名・住所・電話番号がすべてメールの最後に署名されていたことに気付いて蒼白になった。ほぼ日の人、いちいちこんなキモいメールは読んでませんよね?