やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

『プラネット・テラー in グラインドハウス』

ロバート・ロドリゲス監督の『プラネット・テラー in グラインドハウス』(2007年 アメリカ)はゾンビに片足を食われたヒロインが義足の代わりにマシンガンを取り付けてゾンビやゾンビ化した軍人と戦うアクション映画である。この間他の映画を観た時にこれの予告を見て、絶対観なければと思いながらタイトルを忘れてしまって観れずにいたのだ。一昨日『デス・プルーフ in グラインドハウス』の予告でチェックして、今度はきちんとタイトルをメモして借りてきた。
監督のB級映画への愛とこだわりが強すぎて、うっかりB級じゃない域にまで達してしまったようだ。要素の一つ一つは完全にB級なんだけど、ここまでやったらもう普通に傑作である。非常に楽しくて面白くてカッコイイ作品だった。個人的にツボなのは(以下ネタバレになるので読みたい人だけ反転させて読んでください)子供とか犬は死なないのがお約束なのに結構あっさり死ぬところ。それと、この映画の中で最もB級なテイストを感じられるラストも凄く好きだ。まだ観ていない人にはぜひおすすめしたい。