やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

短編修業始まりました

小説の担当さんと打ち合わせをしてきた。
以前出した長編のプロット、「ここをもう一捻りして欲しい」とのことで直したのだが、その渾身の一捻りによって物語の構造が非常に複雑になってしまった。「これを面白く書くには相当の技術が要るので、今いきなり書くのはリスクが高いと思う」と助言される。無理やり進めて面白く書けずに全ボツとなるよりは、確実に力をつけてから取り組んだ方が良い、ということで、長編はしばらく寝かせておいて、その間に短編の修業をすることになった。
実は自分はこの春に、「一か月に一本短編を書こう」と目標を立てていた。結局一本書いただけで忙しさを言い訳にサボり続けていたのだが、今度は担当さんにきちんと締切を設定されて、来月から一か月に一本のペースで短編を提出することになった。
一年ほど続けてまずは十本書くことを目当てにして、出来が良いものがあれば月刊の文芸誌に載せてもらえたり、それでまとまった本数になれば単行本化、という可能性もある。自分のように力のない半端な作家には大変ありがたい修業だ。
新連載の準備も始まっているので一か月に一本のペースをきちんと守れるか、不安ではあるが、自分で決めた締切は簡単に破っても編集さんに言われた締切は破ったことのない小心者なので、多分その辺は頑張れるだろう。何とか一年間食らいついて、しっかり力をつけたい。