やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

初ボディボード


昨日、柔道の同好会の方々との飲み会で午前0時まで飲んでいたのだが、7時に起きておにぎりを握り、鵠沼海岸ボディボードをしに行ってきた。
最初、長女は息子と一緒にボディボードをしていたのだが、遊び始めて間もなくリーシュコード(手首とボディボードを繋ぐやつ)が切れてしまい、そのあとは次女と一緒に浅瀬で遊び始めた。
そのうち、長女が「大きな波が来たらジャンプする」という遊びを考えつき、二人で浮き輪をつけずに、波に向かってジャンプを繰り返していた。そして徐々に深い方へと引き込まれて行き、いきなり二人そろって溺れた。どうやら急に深くなっている場所があったらしい。
目の前で遊んでいた(溺れる直前の時点では娘達の胸くらいの深さだった)二人が急に揃って顔を上に向けて手をバシャバシャさせる《ザ・溺れている人》になり、その緊迫した表情からふざけているのではないことは分かったので、自分も相当パニックになって助けに向かった。
泳いで二人のところまで行こうと思うのだが、大きな波が何度も来るのでなかなか難しい。やっとたどり着いたと思ったら二人のいた場所はギリギリ自分も足がつかない場所だった。バシャバシャ暴れているうちにさらに流されてしまったのだ。
二人を抱えて泳げるほど泳ぎに自信は無いので、とりあえず自分の呼吸は諦めて頭まで水に沈んだ状態で片手で一人ずつ海中から持ち上げ、万歳しながら歩いて岸の方を目指した。で、時々自分もジャンプして息をした。
すぐに足の着くところまで行けたので、危ない状況だったのはほんの何十秒かのことだと思うが、さすがに怖かった。娘達は少し水を飲んだものの大事には至らず、自分に抱えられたまま「びっくりしたね〜」と呑気に感想を言い合っていた。
自分達の様子を見ていたらしいライフセーバーの人が「大丈夫ですか」と駆けつけてくれて、「溺れてました」と報告する。娘達の遊んでいた場所はやはり、急に深くなったり流れが強かったりと危険な場所だったそうで、安全に遊べるところを教えてもらえたので、しばらく陸に上がって休んでから、教えてもらった膝くらいの深さのところで浮き輪を使って遊んだ。自分は娘達が溺れたのがショックでずっとテンション低くその様子を見守っていたが、娘達はあっさり気持ちを切り替えて大きな波が来るたびに歓声を上げていた。
14時まで遊び(息子と夫はたまに水分補給に戻ってくるだけで延々波に乗っていた)、いつも通りトイレ横の洗い場で真水を浴びて着替えて帰る。夜はそのまま車で大和のホルモンセンターに焼肉を食べに行き、イオンで夏向けの敷パッドを買って20時に帰宅した。
風呂に入って子供を寝せたあと、今日は水難事故が何件もあったことをニュースで知り、改めて夫と「子供から目を離さない」、「安全に遊べる場所だけで遊ぶ」ことを徹底しようと話し合った。自分はうつによる不安のために《もう水のあるところに子供達を連れて行きたくない》とまで思い詰めていたのだが、それはさすがに可哀想なので、今後海や川で遊ぶ時は安全な場所を選び、至近距離で鬼のように監視していようと思う。