やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

『君の名は。』

映画館でアニメを観たのは『魔法少女まどかマギカ』以来だったと思う。

君の名は。』が大ヒットしているという情報を得たので、「今売れているものが良いものなわけですね」(早見純先生の「一冊二冊惨殺」より)という僻み根性と、「売れる理由を勉強させてもらおう」という謙虚な気持ち半々で観に行った。
正直、キラキラした青春映画を39歳の自分が楽しめるのか不安だったのだが、何の問題もなかった。作り込まれたストーリーに惹きつけられ、美しすぎる絵と音楽に感情をグラグラ揺さぶられ、《気持ち良く作品に翻弄された》という感覚がした。
完全に入り込んで観てしまったので何かを学ぶ余裕が無かったのだけが残念だが、ブルーレイが出たら即買いして、「エンターテインメントってこうやって作るんだ」ということを勉強したい。