やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

長女、初勝利

今日は今年度最後の柔道大会があり、会場が立川と遠いのだが、子供達三人を乗せて車で出かけて行った。夫は休日出勤のため、1時間半の距離を自分一人で運転する。

会場に到着して、まずは準備運動。夫が来れなくて試合の時は自分はビデオを撮っていたので、写真はこれしか撮れていない。
開会式のあと、低学年から順に試合が始まる。中学年の部に出た次女は4年生の大きい男子と当たってしまい、何度か技を凌いだが最後は倒されて抑え込まれ、一本取られてしまった。
息子は高学年の中量の部、長女は軽量の部に分かれて出る。息子は動きの速い男子と当たり、あまり技を出せないうちに大外刈りで有効を取られ、そのまま抑え込まれて負けてしまった。抑え込みから一度は逃れた(解けた)のは頑張ったが、残念だった。
そして長女の試合。
長女は柔道を習い始めて三年経つが、これまで不戦勝以外で勝ったことがなかった。
長女は痩せていて力もなく、それほど運動神経も良くない。そもそも柔道には向いていないのだと、自分は長女が勝つことに関してはほとんど諦めていた。
だが長女は試合のたびに、「今度こそ勝ちたい」と勝つことにこだわっていて、毎週2回の稽古も真面目に頑張っていた。
長女の今日の対戦相手は、割りと強い道場の男子だった。今日も無理かな、と思って観ていたのだが、試合が始まると長女はいきなり大内刈りをかけながら相手を押し込んでいった。倒すところまではいかなかったが、そのあとも大外刈り、大内刈りと技を出し続け、相手の大外刈りや背負いを凌ぎながら、ついに何度目かの大内刈りで有効を取った。
倒してからの抑え込みは逃げられてしまったが、ポイントを取ったあとも長女は攻め続け、リードしたまま試合が終わった。初めての勝利だった。
次の試合では同じ道場の5年生の男子に抑え込みで負けてしまったが、初めて試合で勝つことができて、長女は満面の笑顔で戻ってきた。道場の先生達にも褒められて嬉しそうだった。
試合が終わり、渋滞した道を2時間かけて帰宅すると、先に帰っていた夫がケーキを買って待っていた。

夕飯のあと、みんなで長女の初勝利を祝う。長女も嬉しかっただろうが、自分も本当に嬉しかった。勝てたことで自信もついただろうし、これからも楽しく真面目に柔道を続けてくれたらと思う。