やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

和田洋人先生のこと

5時40分に起きて、今日から夏期講習が始まる息子と部活に行く次女を起こす。それからランニングへ。2.6km走ってきて洗濯と朝食を済ませ、『怪談ルゥプ』の更新日なので告知をする。

Clubhouseのライターさんとの朝会。色々と興味深い話が聞けた日だった。今日やることを報告したあと仕事を始める。

まずは連休中に改稿した『Mother Murder』を編集さんに送るのにざっと見直したのだが、いくつか表現を変えたい箇所を見つけてしまい、直し終えた時には昼近くになっていた。送信したあとトイレの掃除をしてから買い物へ。

帰宅してお昼に焼きうどんを作って娘達とテレワークの夫の4人で食べて、そのあとは冬から始まる予定の小説の新連載の企画のアイデア出し。こちらも『Mother Murder』と同じく連作短編で、企画の骨格はぼんやり浮かんでいるので、その1話目のプロットを考えながらアイデアノートから使えそうな要素や設定などを書き出していく。

しばらく作業したあと一休みしてTwitterを覗いていて、作品名とともに「残念だ」ということを呟いているツイートを見つける。不穏なものを感じて検索して、漫画家の和田洋人先生が亡くなったことを知った。

和田先生は自分がヤンマガで初めての連載となる『バカレイドッグス』を書いていた時に『ファラ夫』を連載されていた。ほぼ同じ頃にどちらも打ち切りになったことで、和田先生の方から「お互い頑張りましょう」とTwitterのDMで声を掛けてくださって、それからやり取りをさせてもらっていた。

自分にはほとんど作家さんや漫画家さんの友達がおらず、個人的にDM などでやり取りをしている方は数人しかいない。その数人のうちの一人が和田先生だった。和田先生は、自分のメルマガも読んでくださっていた。

作品が打ち切りになったあと、和田先生とは同じ媒体で新連載を始めることになり、また一緒に載れることになった時は嬉しかった。出版社のパーティーなどの機会があればもっと色々お話がしたくて、いつか会える日を楽しみにしていた。

コロナ禍もあって直接お会いできないままで、DMのやり取りでのお付き合いだったが、それだけでも温かい人柄と仕事への熱い思いが伝わってくるような方だった。そして何より、人を楽しませたいという情熱に満ちた漫画を描かれる方で、たくさん笑わせていただいた。

その後、アイデア出しをしようとするが、ノートを読んでも頭の中を素通りしていく感じでほとんど仕事にならなかった。ぼんやりしているところに光文社の編集さんから電話がきて、午前中に送った原稿でOKとのことで入稿してもらえることになった。

その後もなんとか仕事をしようと机に向かったのだが、何かを考えることがもう無理そうだったので諦めてオリンピック柔道を眺めながら横になっていた。夕飯は夫が親子丼を作ってくれたので副菜のきゅうりとわかめの酢の物だけを作る。 

柔道の決勝戦を観るが、大野将平が金メダルを獲っても喜ぶ元気がなかった。気分転換になればと夜はコメディ映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』を観たが、発作的に泣けてきて、こちらもあまり楽しめなかった。『ベター・コール・ソウル』のボブ・オデンカークが絶妙な役で出ていたりと、コンディションさえ良ければ面白い映画だったと思う。0時就寝。

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