やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

『忌名の如き贄るもの』を読む

5時40分起床。最近ランニングを始めた高1長女を起こす。長女のペースにはついていけないだろうと別々に走っていたのだが、ゆっくり走ろうということにして、今日は初めて一緒に走りに行った。

森の中を通る3kmのコースだったのだが、終盤になって長女の姿が見えなくなった。自分が長女を引き離してしまったのだ。この場合、現役で部活をやっている女子高生より早いペースで走れることを喜ぶべきなのか。それとも44歳よりも持久力のない娘を心配するべきなのか。

ごみ捨てして配信しながらメルマガを描いたあと、洗濯と朝食を済ませてアイスコーヒーを淹れて読書。『忌名の如き贄るもの』を読む。1時間ほど読んだところで中2次女と進路について相談。

県大会が終わり、高校受験に向けてそろそろ勉強も頑張って欲しいのだが、まだ部活に打ち込みたいので塾には行きたくないとのこと。だったら家庭学習をしっかりやらなくてはいけないので、志望校を決めて必要な内申点に届くように勉強の計画を立てさせた。

昼食は夫がチャーハンを作ってくれた。午後、近所のスーパーに買い物に出て、帰宅して副菜の三色ナムルを作る。家事を片づけたあとは『忌名の如き贄るもの』に没頭し、夕方に読み終わる。凄かった。ホラーとしてもミステリーとしても別格の怖さと面白さだった。

自分が三津田信三先生の作品にハマったのは小説家を目指し始めた頃で、実はデビュー作で主人公を《矢樹純》としたのはエラリー・クイーンでも有栖川有栖先生でもなく、三津田信三先生の作家三部作へのオマージュなのだ(そのデビュー作がまるで売れなかったのであまり公言したことがなかった)。

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長く続いているシリーズの最新作がこんなにも面白いというのは、ファンとしては幸せだが、作家としては圧倒的な力の差を感じてちょっと凹む。少しでもあの域に近づけるように、努力していこう。

早めに風呂に入り、家族でオリンピック柔道の混合団体戦を観る。日本が負けてしまったのは残念だったが、本当に立派に戦ったと思う。素根輝選手、ウルフ・アロン選手など、体格差に負けない素晴らしい試合が観られて満足だった。

夕飯は夫が牛丼を作ってくれた。それと自分が作ったナムルと。夜はAmazonプライムビデオで映画『キングスマン』を観る。アクションも酷さも大変好みだった。『キックアス』の監督の作品だそうで、続編もあるようなので、そちらもぜひ観たい。0時半就寝

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