やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

『あの日、君は何をしたのか』読了

5時半に起きて登校する息子と部活に行く長女を起こし、ごみを捨ててランニングへ。林の中を通るコースで2.5km走ってくる。他にも何人か散歩やランニングをしている人がいたが、心なしかマスクを外している人の割合が増えた気がする。自分も周りに誰もいない時は外して走った。

帰って部活に行く次女を起こしてメルマガを書き、空が暗くなってきたので洗濯物を室内に干す。朝食のあとはコーヒーを淹れて読書。『あの日、君は何をしたのか』を読み進める。第二部に入ると新たな事件が発生し、第一部で起きた事故と事件の両方の真相が気になって夢中で読み進める。

昼前から強い雨が降ってくる。特に出掛ける用事が無くて良かった。残り物で昼食を済ませてメールの返信をしたあと、午後も読書を続ける。15時、『あの日、君は何をしたのか』読了。

心理描写がどこまでやるのかというほど濃かった。特に母親の子供への心情が、世代や登場人物の置かれた環境で書き分けられていて、そのどれもに説得力がある。何をすればこんなふうに人の気持ちを書けるようになるのだろう。

ミステリーとしても上質で、もっと早く読んでおけば良かったと後悔した。そしてこの勢いで次の『彼女が最後に見たものは』を読み始める。

夕方から長女が3回目のワクチン接種に行く。夫が付き添いをしてくれて、息子は塾から直接向かう(今回は近所の病院が予約できた)とのことなので、自分は延々本を読む。夕飯は帰ってきた夫がチキンソテーを焼いてくれた。

夜もずっと読書を続け、23時40分、『彼女が最後に見たものは』読了。登場人物がこれだけ増えても物語をコントロールできて、なおかつその登場人物の背景をしっかり掘り下げられるのが凄い。自分は三人称多視点の小説を書いたことがないのだが、いつか力をつけて挑戦したいと思った。

0時就寝。おそらく『あの日、君は何をしたのか』の影響だと思うが、夜中に酷い悪夢を見て叫び声(実際にはうめき声だったかもしれない)を上げて目を覚ました。

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