やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

細谷正充賞授賞式

5時10分に起きてお弁当を作り、息子と長女を起こす。今日は出かける予定があるためランニングは休みにした。トイレ掃除をしてから次女を起こし、メルマガを書く。

洗濯のあと、コーヒーを淹れてから昨日考えた受賞スピーチのおさらいをする。そのあとは白井智之先生の『名探偵のいけにえ』を少し読み進め、遅めの朝食をとって荷物を準備して、着付けの予約をしていた美容院へと向かった。

まずはヘアセットをしてもらう。先週のメルマガで、予約を入れる時に名前の似ている別の店舗に間違えて電話していたと書いたが、自分が髪を結ってもらっている時に来店した若い女性がまさに同じ間違いをして予約を取り消してもらっていて、自分だけではないのだとホッとした。

その後、母のお下がりの着物の着付けをしてもらって支度が完了。着付けは小柄な年配の女性がしてくれたのだが、締めるべき紐や帯をギュッと締める手つきや手際の良さが達人のようだった。

そのあとは駅のコインロッカーに荷物を預けて神保町へ向かったのだが、途中でトラブルが発生する。和装用の小さなバッグにミニ財布とスマホとモバイルバッテリー、名刺とハンカチを入れたところ、荷物が多過ぎてバッグが壊れてしまったのだ。バッグ自体は見た目は元に戻せたものの、荷物を軽量化しなければまた壊れるので、神保町の画材店で手頃な巾着袋を買い、モバイルバッテリーやスマホをそちらに移すという対応を取った。

その後、16時に待ち合わせ場所の喫茶店前でエージェントさんと合流。混んでいたので近くの別の喫茶店に入り、サンドイッチをいただきつつ今後のスケジュールなど打ち合わせする。そして集合時間の17時に間に合うように、授賞式の開催場所である出版クラブへ向かった。

出版クラブに入ったのは自分は初めてだったが、螺旋階段が設られた吹き抜けの本棚に大量の本が並んだ様に圧倒された。控え室に通されたあとは細谷正充さんや他の受賞者の方や編集さんに挨拶して、式が始まるまで雑談していた。

18時、授賞式が始まる。会場は温かい雰囲気で、割とリラックスして細谷さんの受賞作品へのコメントなどを聞いていたのだが、受賞者のスピーチの時間が近づいてくると急激に緊張が高まってきた。しかも他の受賞者の皆さんがとても立派にお話しされるので、1分程度だからと簡単な内容しか考えてこなかったことを後悔したが、その場で考えて話すことなど自分には無理なので、賞に選んでくださったことへの感謝と今後の抱負を語って短い挨拶を終えた。

記念写真の撮影のあとは歓談の時間となる。自分は小説の方面ではパーティーなどに呼ばれた経験がなく、こういう場は初めてだったのだが、色々な出版社の編集さんやTwitterでしかやり取りしたことのなかった作家さんなどともお話しできて、とても楽しい時間を過ごした。

植松三十里先生の中締めのあと、光文社の編集者さん達に近くの中華料理店に連れて行っていただいた。2週連続神保町で美味しい中華をいただきつつ、出版に関することよりも、今時の大学受験は大変だということ(自分と同じく高3の息子さんのいる編集者さんがその場におられた)を主に話していた。

22時過ぎにお開きとなり、最寄駅に着いたのは23時半だった。夫に帰宅時間を連絡すると駅まで迎えに来てくれるとのことで、遅い時間なのにありがたかったが、なんと夫がバイクで迎えに来たため、トランクに入る荷物だけ持って帰ってもらった。和装で出席することは話してあったのだが、授賞式のあとは着替えて帰ってくると思っていたらしい。

結局タクシーで帰宅し、贈呈された花束を花瓶に活けてお風呂に入ったあと、日付は変わってしまったが一応いい夫婦の日ということで夫と酎ハイで乾杯する。夫が録画の『ぼっち・ざ・ろっく』を観るのを流し見ながら『名探偵のいけにえ』を読み1時就寝。

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