やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

着いたその日に雨の中スキーへ

春休みに子供を連れて帰省することになり、昨晩横浜を車で出発し、自分の実家に向かっていた。畑PA、前沢SAで夫と運転を交代しつつ1〜2時間ずつ細切れに寝る。運転しながら明け方にAudibleで浅倉秋成先生の『俺ではない炎上』を聴き終わり、続けて青柳碧人先生の『むかしむかし、あるところに死体がありました。』を聴き始めた。

8時頃に高速を降りて、マックスバリュでサンドイッチや工藤パンのパンを買う。車内で朝食を取りつつ、そこから20分くらいの距離にある雲谷(「もや」と読みます)スキー場へ向かった。

今回、青森に帰省したのは、子供達の「受験が終わったらスキーがしたい」という希望もあってのことだった。だが、息子は学校の行事でスキー経験があるものの、長女と次女は小学生の頃にそり遊びのついでに少しスキーをさせたことがあるだけの初心者だった。

実家から行ける範囲のスキー場は八甲田スキー場と雲谷スキー場があるが、八甲田は初心者を連れて行くには危ないので、雲谷に行こうと話していた。ところがその雲谷スキー場が、雪不足のために今日で営業終了になると分かったのだ。

下見した結果、これくらい雪があるなら充分滑ることが出来そうなので、じゃあ午後からスキーをしようと決めて実家に向かう。荷物を降ろしてスキーウェアを準備し、お昼のおにぎりを握ったところで、天気予報が当初と変わり、午後から雨になることが判明した。

悩んだが、八甲田に初心者を連れて行くよりはマシと判断し、雨の中スキーに出かける。駐車場の車の中でおにぎりとマックスバリュで買った唐揚げやイカメンチでお昼を済ませ、スキーをレンタルしてゲレンデに出た。天気は悪いが、今日が最終日ということで自分達以外にも滑っている人が何人かいた。

息子と夫は2人でリフトに乗って滑りに行き、自分は緩い斜面で長女と次女に《止まる》と《曲がる》が出来るようになるまでボーゲンを教える。30分ほどで大体滑れるようになったのでリフトに向かった。

ところが次女が、なだらかなところでは止まることが出来ていたのだが、斜面が急だと怖いのか腰が引けてしまい、スピードが出て止まれないという危険な状態になる。何度も転ぶのを助け起こし、止まれなくなったのを体で止めながら、なんとか下まで辿り着いた。だがそれで感覚が掴めたようで、2回目からはほとんど転ばなくなった。

長女も飲み込みが早く、以降はあまり面倒を見なくても楽しく滑ってくれた。柔道で体幹が鍛えられているおかげかもしれない。それからリフト6本ほど滑ったところで、雨でグローブが濡れて手がかじかんできたので切り上げることにする。

スキーとブーツを返して濡れたウェアを脱ぎ、車の暖房を一番強くして帰る。母がお風呂の準備をしてくれていたので順番に入り、水の滴るウェアを干した。全員特に怪我もなく、その後体調を崩す子もいなくて良かった。

夕方過ぎに岩手に住む妹も到着し、夕飯は揚げたてのメンチカツを食べた。仙台の加藤山羊家族ともビデオ通話で合格のお祝いの言葉を伝えつつビールを飲み、その後は子供達のことや将来のことなど、色々遅くまで話していた。0時過ぎ就寝。

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