やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

炊飯器でカオマンガイ

5時10分起床。お弁当を作り、高3長女、高1次女を起こしてランニングへ。Audibleで逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』を聴きながら、いつものコースで2.6km走ってくる。

大学1年の息子を起こし、メルマガを書いて1週間分を見直して配信予約する。洗濯と朝食のあと、コーヒーを淹れて仕事スタート。今月締切のホラー短編の原稿を書く。

昨日の時点で64枚まで書けたのだが、この枚数でまだ謎解き部分が始まったばかりで(ホラーだが推理パートがあるのだ)、まずは頭からざっと見直して余計なセリフや展開を削りつつ手直ししていく。11時まで掛かって2枚ほど減らせたところで続きを書き始めた。

13時過ぎに67枚で【了】をつけ、それから昼食を済ませて身支度してノートパソコンを持って外出。今日は車の定期点検の予約を入れていた。車を預けたあと、ロビーのテーブルで無料のお茶を飲みながら仕事の続き。見直しつつ、さらに削れるところを削っていく。

今回のホラー、ミステリーを強めにしたところ、プロットがかなり入り組んだものになり、詰め込み過ぎた感があった。編集さんからも、もっとホラーを強めてほしいという意見をもらったので、プロットを修正してホラー要素を加えることになった。

新たなエピソードが足された分、ミステリーの展開のどれかは削ることになるだろうと思ったのだが、書き上げてみたらホラーシーンが増えたのに、当初のプロットのアイデアが全部入っている。もったいない精神が強すぎなのだと思うが、どうにか1枚削って66枚に収まった。

見直しが終わったところで点検も終わり、車を受け取って帰りに買い物して16時帰宅。原稿を編集さんに送ったあと、夕飯の支度と台所のシンクの掃除をしつつ『同志少女よ、敵を撃て』を聴き終わる。印象的な場面や登場人物への思い、そして考えたことがたくさんあって、感想を書くのが難しいのだが、様々な視点での葛藤を描きながら、小説としての面白さが何より凄かった作品だった。

その後は夕方まで読書。まだ読めていなかった『本格王2023』、白井智之先生の「モーティリアンの手首」から読み始める。三人(?)のやり取りも、絵を想像しながら読むのも楽しく、小説って自由でいいなあと幸せな気分になった。

第二節まで読んだところで夕食。今日は炊飯器でカオマンガイを作った。簡単で美味しいとラジオで聴いて、いつか作ってみようと思ってたのだ。炊いたあとに鶏肉を切ったり、タレのレシピが複雑だったりとそれなりに手間が掛かったが、確かに肉が柔らかく仕上がって鶏の出汁が染みたご飯も美味しくて、家族に好評だった。

食後は漫画『七つ屋 志のぶの宝石匣』16巻と『望郷太郎』9巻を読んだあと、「モーティリアンの手首」を読み終わる。ミステリーとしても面白くて大満足だった。以前読んだ『Jミステリー2023』収録の「大きな手の悪魔」と同じシリーズなのだろうか。いつか単行本でまとめて読みたい。23時半就寝。

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