やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

その日のこと

先週から、自分も面識のある人の安否が分からなくなっていた。昨日の夕方、その件で説明があると電話があり、昨晩は断続的に目が覚めてよく眠れなかった。
5時20分に起きて娘達と息子を順番に起こす。朝から出かけるのでランニングは休んだ。朝食を済ませて身支度をして7時前にバイクで家を出る。

駅前にバイクを停めて最寄駅へ。待ち合わせをしていた人達と合流し、呼び出された場所へと向かう。関係者が集まる部屋へと通され、しばらく待ったところで代表者から報告を受けた。安否の分からなくなっていた人は、先週のうちに亡くなっていた。ご家族の意向で報告が今日になったとのことだった。

「亡くなった」ということ、また葬儀は先日ご家族だけで済ませたということ以外、理由も状況も何も話せることはないとのことで、報告は終わった。このあと関係者以外にも事実を公表するそうで、一人だけ職員が残り、それまで自分達は別室で待機することになった。最初はみんな無言で泣いていたが、徐々に落ち着いて職員の方に今後のことを質問したり、亡くなった人のことを話したりしていた。

待機する時間を終えて、呼び出された人達と連れ立って帰る。最寄駅まで戻り、バイクでスーパーに寄ってから帰宅。仕事関係の方や親しい人にメールやLINEをしたあと、加藤山羊にも電話して状況を報告する。それから亡くなった人のご家族に、返信不要と添えてLINEでお悔やみを伝えた。

各所への連絡を終えてぼんやりしていると学校から電話があり、長女が体調を崩したので迎えに来て欲しいと言われる。車で高校に向かい、午前授業だったので次女もついでに乗せて帰った。帰る頃には長女も少し元気になって食欲もあるとのことだったので、3人でマックでお昼を食べて行く。

亡くなった人のご家族から、丁寧な返信が届いた。周囲を動揺させないようにと報告が遅れたことへのお詫びと、これまでのお礼が書かれていた。自分からもご家族の方の気づかいと、亡くなった人にお世話になったことへのお礼を伝える。やり取りをしながらご家族の気持ちを思い、胸が詰まった。

その後はメールやLINEの返信をしたり、以前撮った亡くなった人の写真や動画を見て涙していた。夕飯は今日も簡単に、レトルトのハンバーグにアボカドと目玉焼きを載せたロコモコ丼にした。夜は『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』を18巻まで読み、夫が長女の自転車がパンクしたのを修理するというのでチューブを外す手伝い(と言ってもガレージが暗いので手元を照らしていただけだが)をして23時就寝。