やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

(※出産編)不勉強なもので

タクシーに乗る前に夫に電話すると、すぐにこちらに向かうとのこと。新幹線で来るので着くのは3時半くらいだと言われた。「立会い出産、間に合うかな?」と聞かれたので、分からないと答える。そう言えば私は破水から始まるお産がどのように進行するのか、全然知らなかった。破水したらすぐ入院、ということだけは聞いていたが、何時間くらいで生まれるものなのだろう。
病院に着いて受付を済ませ、医者の説明を受ける。「破水すると、その後自然に陣痛が始まり、9割以上の人は24時間以内に出産します。陣痛が始まらない場合、赤ちゃんが危険な状態になるので陣痛促進剤を使って陣痛を起こします」
こんなことを入院した当日に初めて知るというのは大人としていかがなものか。3回目の出産ということで母親学級も受けず、出産本は一応持っていたものの開きもしなかった。看護師の案内で歩いて病室に向かう途中、破水の生ぬるい水が大量に出て来て怖くなる。羊水がこんなに出てしまったら、赤ちゃんは水から揚げられた魚のような状態になるのではないか。看護師に「破水の時って結構たくさん水出ますか?」と聞いてみると、「うん、出る出る」という答え。本当に分からないことばかりだ。